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春は、お庭のリフォームに最適な季節です。寒い冬を終え、植物が芽吹き始めるこのタイミングで手を入れることで、より美しく、快適なお庭を楽しむことができます。しかし、せっかくリフォームをするなら、「なんとなくかっこいい」や「ネットで見たお庭をそのまま真似する」といった曖昧な考えではなく、しっかりと計画を立てることが大切。
お庭のリフォームは、単にウッドデッキを設置したり、人工芝を敷いたりするだけではなく、ライフスタイルに合った設計が鍵となります。また、一度作ると簡単には変更できないため、慎重に計画することが重要です。
今回は、春のお庭リフォームで押さえておきたいポイントを順番にご紹介します。これらのポイントをしっかり考えることで、より満足度の高いお庭を実現できますよ!
1. まずは優先順位を決める
お庭のリフォームを考えたとき、まず最初に考えたいのが「何を重視するのか」です。
例えば、以下のような希望が考えられます。
・お庭で子供が安全に遊べる空間を作りたい
・アウトドアリビングとして、家族や友人とくつろげる空間にしたい
・手入れがラクで、管理に手間がかからないようにしたい
・雨でも洗濯物を干せるようなスペースを作りたい
・季節ごとの花を楽しめるガーデンを作りたい
ご家族で話し合うと、意外とそれぞれ違う希望を持っていることに気づくかもしれません。最初から一つに絞る必要はありませんが、リフォームの方向性を決めるために、どの希望を優先するのかを考えることが大切です。
2. お庭の動線と目線を意識する
お庭の使い勝手を大きく左右するのが「動線と目線」です。
・道路から玄関までのアプローチに無理はないか
・洗濯物を干す動線はスムーズか
・お庭で過ごすときに、周囲の視線が気にならないか
・リビングやお部屋の窓からの眺めが美しくなるか
例えば、お庭で過ごす時間を楽しみたいのに、外からの視線が気になって落ち着かないようでは快適とは言えません。また、動線が悪くて使いづらいと、せっかくリフォームしても活用しにくくなってしまいます。
実際にお庭や家の中を歩きながら、どんな景色が見えているのかを観察すると、改善点が見えてくることがあります。デザイナーと相談しながら、視線の抜けや動線を意識した設計を考えると良いでしょう。
3. 土の部分(=芝や植栽)の割合を考える
土の面積や植栽の数をどうするかは、お庭の管理のしやすさに直結します。
・どのくらいの手間をかけられるか
・庭の維持にプロの手を借りる場合、コストや頻度はどのくらいが適切か
・ライフスタイルの変化に対応できるか
例えば、草花をたくさん植えたいと思っていても、お手入れの時間が取れなければすぐに荒れてしまいます。また、お子さんが小さいうちは芝生を多くしたいけれど、将来的には管理しやすいデザインに変えたい、というケースもあります。
手間をかけられない場合は、ローメンテナンスな植物や、雑草が生えにくい設計を考えることが重要です。防草シートを敷いたり、グラウンドカバー植物を活用するのも良い方法ですね。
4. 既存のお庭の不便な点・不安な点をリストアップ
お庭をより快適にするためには、現在の不便な点や不安な点を洗い出しておくことも大切です。
例えば:
・レンガ敷きがガタガタしていてつまずきやすい
・フェンスが老朽化してぐらついている
・雨の日に水たまりができて歩きにくい
・段差が大きく昇り降りが大変
こうした問題点は、リフォームの際に解決できるようにデザイナーに伝えておくとスムーズです。後から「やっぱり直しておけばよかった」と後悔しないよう、気になる部分はしっかりリストアップしておきましょう。
5. 予算を明確にする(目安表あり)
お庭のリフォームは、規模によって費用が大きく変わります。
とはいえ、「何がどのくらいの費用でできるのか分からない」という方も多いと思います。その場合は、まずは「このくらいならやってみたい」という目安を考えてみましょう。
だいたいの目安として、お庭の工事金額表をご参照ください。
実際には、お庭の広さや使用する素材、デザインによって変動するため、デザイナーに概算を聞きながら調整するのがベストです。
6. デザインは最後に決める
意外に思われるかもしれませんが、「デザイン(形)を決めるのは最後」です。
まずはここまでのポイントを押さえた上で、
・どんな雰囲気が良いか
・使い勝手はどうか
・お手入れのしやすさ
を考えながら、専門家と一緒にデザインを作り上げていきます。
初めから「こういう形がいい!」と決めてしまうと、使い勝手やメンテナンス性に問題が出ることもあります。まずはデザイナーが提案するベース案をもとに、相談しながら調整していくのが良いでしょう。
まとめ:成功する春のお庭リフォームのポイント
春のお庭リフォームを成功させるために、以下のポイントをしっかり考えておきましょう。
1.優先順位を決める
2.動線・目線を意識する
3.土面(芝や植栽)の割合を考える
4.不便・不安な点をリストアップ
5.予算を明確にする
6.デザインは最後に決める
お庭づくりは、単なる「見た目」だけでなく、「問題解決力」が重要です。後悔しないためにも、専門家と相談しながら、理想のお庭を形にしていきましょう!
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