こんにちは!ザ・スタイル ガーデンデザインの佐藤です。
私たちは、八王子・町田・調布など東京の多摩エリアや、相模原・湘南・横浜など神奈川エリアでお庭のリフォームや新築外構のデザイン・設計・施工を行っております。
梅雨の雨と暑さで庭木がグングン伸びるこの時期、「え!?もうこんな大きくなったの?」とか「切りたいけどどうすればいいのやら・・・」と思われることもあるのではないでしょうか。
庭木の剪定は、庭を美しく保つために欠かせない作業ですが、いざやろうとするとどこをどう切れば良いのか、何を注意すべきなのか迷うことも多いでしょう。
そこで今回は、慣れていない方のために夏に行う庭木の剪定の基本と、注意点について詳しく解説します。
1.「剪定」って何をする?
剪定は何のためにする?
庭木の剪定(せんてい)とは、樹木の形を整えたり風通しをよくしたりするために枝や葉を切ることです。
適度な剪定を行うことで、樹木の見た目が美しくなり、風通しや日当たりがよくなって病害虫を予防できます。
また、株や根への負担が減って栄養を効率的に行き渡らせることができ、花や果実の数を増やすことや大きく育てることができます。さらに、枝の伸びすぎで発生する近隣トラブルも防げます。
一般的な家庭の庭木の場合は、夏と冬の年2回行うことが望ましいとされています。
夏に行う剪定の特徴
夏に行う剪定は「弱剪定」と呼ばれ、長く成長しすぎた枝や葉を切って全体的に形を整えることが主な目的です。
この弱剪定は、風通しや日当たり、栄養状態の改善を目指し、夏に繁殖しやすい病害虫を予防し、花や実が付きやすくなるようにします。
夏の剪定時期
夏の剪定の時期は、できれば新芽が伸びて樹木が成長する春の終わりから初夏にかけてが望ましいとされています。
なぜならこの時期は、樹木の生育に適した時期であるため剪定後の回復も早く、樹木へのダメージが少なく健康を保つことができるからです。
2.夏の剪定のメリット
夏の剪定には多くのメリットがあります。特に以下のような効果が期待できます:
樹木の見た目が美しくなる:剪定により枝の伸びすぎを防ぎ、全体の形を整えることができます。
風通しや日当たりがよくなって病害虫を予防できる:剪定により、風通しと日当たりが改善され、病害虫の繁殖を抑制できます。
栄養を効率的に行き渡らせることができる:適切な剪定により、株や根への負担が減り、栄養が全体に行き渡りやすくなります。
花や果実の数を増やすことや大きく育てることができる:剪定により、花や果実の付きが良くなることがあります。
ご近所トラブルを防ぐ:枝が伸びすぎると近隣とのトラブルの原因となりますが、剪定によりこれを防ぐことができます。
3.夏の剪定のデメリット
一方、夏の剪定には以下のようなデメリットもあります:
樹木へのダメージ:剪定は基本的に樹木にとってストレスとなる行為です。適切な方法で行わないと、樹木にダメージを与える可能性があります。
樹木の種類にもよりますが、真夏になってから強く枝を切ると枯れたり元気がなくなることがあります。梅雨が明けてからの時期は、できるだけ弱めの剪定にとどめるのが良いでしょう。
病害虫の侵入口となる:剪定した部分は、病害虫が侵入する口となる可能性があります。剪定後は樹木の状態をよく観察し、早期に問題を察知することが重要です。
4.夏の剪定の注意点
剪定を行う際には以下の点に注意することが重要です:
剪定する時期:基本的な剪定時期は夏と冬の年2回です。夏は、強めの剪定はできれば梅雨前には終え、真夏になってからは弱剪定と呼ばれる軽めの剪定を行い、風通しや日当たり、栄養状態の改善を目指します。
剪定する場所:剪定する場所は樹木の種類や状態によります。見た目だけでなく、病害虫の予防策としての意味もあるので、枝の接合部や枝先を中心に風通が良くなるように剪定することが大切です。また、高さを低くしたい場合は庭木の上部を強く切る必要があるため、生育が一番旺盛な春〜初夏の間に済ませるのが無難です。
適切な道具の使用:剪定は適切な道具を使用することで、効果的に行うことができます。また、道具の選択は樹木だけでなく、作業者の安全にも関わります。
枝先を切る場合は木ばさみや剪定鋏、太い幹は鋸を使うなど、使い分ければ安全に作業も楽になります。
最後にコツをお伝えすると、剪定作業に入る前に「完成形」を頭に描くことがとても大事なポイントです。
とりあえず目に入る、大変なところ「一番茂っている部分だけ」「手が届くところだけ」「枝先の細い小枝だけ」の剪定は、樹の姿が良くなくなったり(よくあるのが頭でっかちになる)、肝心の風通しが改善されない結果になりがちです。
樹木の大きさや形が整い、風通しもよい(中が透けている)姿を想像しながら、トライしてみて下さいね。
夏の剪定作業で何かお困りの事があれば、庭木のお手入れも対応していますので私たちにご相談ください^ ^