こんにちは!ザ・スタイル ガーデンデザインの佐藤です。
春まではあまり気にならなかったけど・・・梅雨が終わって夏がきて、 「庭木ってこんなに大きくなるの!?」と庭を見るたび憂鬱に。
なにか良い手入れ方法、ないかしら??
そんなお悩みに答えます。
この記事で分かること ・夏の庭木のお手入れ手順とポイント ・さらに、庭木をキレイに維持できる方法 |
私はこれまで、約17年で2,800件を超えるお庭のお悩みに接してきました。
おかげさまでリピートも多く、年間管理も数多く任されています。
そんな私だからこそお伝えできること。
「何から手をつけたらいいか分からない」ことって、難しく感じますよね・・・。
でもそんなことはありません。
日々、私達が現場で実践していることですので、真似するだけでも効果が出るはずです。
「理想の庭に近づけたい!」という方は、ぜひ下記の手順でやってみてくださいね。
1.庭木全部に手を付ける必要はない
まずは庭の気になる部分を見て、優先順位を決めましょう。メリハリが大事です。
例えば、玄関から庭への通路が鬱蒼としていつも気になる、木と木が近すぎてぶつかり合っている所が我慢できない!など。そういう所に集中しましょう。
(もちろん、全体に手を入れるに越したことはないですけどね)
実は、プロも限られた時間の中でこのように優先度でメリハリをつけて作業しているのです(手抜きではありませんよ。笑)
例えばこの夏はここ、年末はあそこ、というふうに、1年のローテーションで手をつけるつもりなら、気が楽ですよね。
2.「風通しの良い庭」をイメージ
高温多湿の日本。そして近年の猛暑・・・庭木は猛烈な暑さと湿度の中にあります。
夏の剪定の目的は「風通しを良くすること」。
過酷な環境にいる庭木達が夏を乗り切れるように、木々の間を気持ちよく風が抜けるのをイメージしてみましょう。
見た目の涼やかさはもちろん、蒸れ防止と、それが原因の害虫・病気の予防につながるからです。
こういうイメージを持っていれば、必要以上に切ったりと無駄な労力を使わずに済みます。
3.具体的なお手入れ方法(剪定)
それではいよいよ作業に取り掛かりましょう。
できれば、こういう剪定ばさみがあると少ない力で太枝も切れるのでおすすめです。
基本的には、木々の枝が重なりあう部分を。
少々極端に言えば、木の剪定はなんでも以下の手順でOKです。
①不要な枝を切る・・・樹形を乱すほどに飛び出たり、隣の木にぶつかっている枝です。
②重なり合った枝を切る・・・剪定前は木の向こう側が全く見えなかったのが、少し光を通すくらいになった、というのが目安です。
「透かす」とも言います。
細かいことは他に山ほどあるのですが、それはまた別の機会に・・・。
大事なのは、怖がらずに手を動かしてみることです。
4.よくない例2つ
①枝先だけ切ってしまう
旺盛に茂った木をスッキリさせるには、枝先だけをちょこっと切っただけでは見た目が殆ど変わりません。
幹から生えている部分、枝元から思い切って切るようにしてみましょう。
②手が届く範囲(高さ)しか切らない
手が届く高さまでしか手を入れない場合、木の上部が手付かずになってボサボサのまま、樹形も頭でっかちになりがちです。
木の成長点は先端のほうにあるので、本来は上部こそキッチリ手を入れたいもの。
ただ、お怪我には十分ご注意を・・・。
5.キレイさを維持できる秘伝の方法
お気づきの方はいらっしゃると思いますが、実はお庭のお手入れが大変な時期は植物が成長する5月頃〜10月ごろの半年間だけなんです。
真夏は本来、日差しが強すぎたり乾燥したりで庭木にとっては相当過酷であり、剪定で丸裸にされたくはない時期。
ですので、理想は初夏〜梅雨ごろに予防的にキッチリ剪定して、年末ごろに夏〜残暑に伸びた分を整える程度に剪定する。
そんなサイクルを繰り返すとキレイさも維持でき、樹形もだんだん良くなってきますよ。(樹種により適期がありますが)
まとめ
1.優先度の高い箇所に絞る(残りは別の季節とローテーション)
2.「風通しのいい庭」をイメージして
3.不要な枝・重なった枝の剪定。恐れずやってみましょう
4.枝先だけ・手が届く範囲だけ切るのはNG
5.キレイさを維持するには、適期のお手入れサイクルが◎ |
いかがでしたか?
お庭は月日と共に成長していくもの。毎日は必要ないですが、適切な時期だけちょっと手を入れることで見栄えが良くなり、また管理も楽になります。是非やってみてくださいね。
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